27日に北京市で開催された春季原子力持続可能な発展国際フォーラム2025において、「中国原子力発展報告書(2025)」(以下「報告書」)が発表された。報告書は中国原子力業界協会が中核戦略規劃研究総院及び中智科学技術評価研究センターと共同で編纂。
報告書によると、2024年末現在の中国で商業運転中の原子炉は57基、総設備容量は5976万kWで、世界3位となっている。中国で建設中の原子炉は28基、総設備容量は3370万kWで、建設中の原子炉の設備容量で18年連続で世界一を維持している。
中国原子力業界協会の楊長利輪番理事長は27日、フォーラムのあいさつで、「中国の原子力発展は新たな戦略的チャンスの時期を迎えた。運転中の原発の設備容量は2030年に1億1000万kWに達し、新型電力システムにおいて高炭素エネルギーの重要な代替者、システム安全・安定の主な支援者としての重要な力をさらに発揮するだろう」と述べた。
報告書は、現在の建設ペースであれば中国は2030年前に運転中の原発の設備容量で世界一になるとした。楊氏は、「世界の原子力業界には典型的な運命共同体の特徴がある。開放と協力は世界の原子力の安全で持続可能な発展を促す重要な道だ。中国は世界各国と原子力協力を強化し、原子力の安全な発展の運命共同体を共に構築することを願う」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月28日
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