金市場は11日、歴史的な時を迎えた。世界の金価格が初めて1オンス=3200ドルを突破し、国内の多くの有名ブランドのゴールドジュエリー価格が1グラム=1000元の大台に乗った。消費者の金市場への注目を強めた。
金価格急騰関連のキーワードは11日、微博(Weibo)の検索ランキングに入り、連日急上昇を維持している。11日午後、北京菜百本店内の巨大ディスプレイでは、純金ジュエリーの最新価格が1グラム=935元と表示された。ゴールドバー投資カウンター前では、多くの消費者が金の購入・投資について問い合わせをし、隣の金買取窓口でも多くの消費者が手続きを待っていた。販売員によると、金の購入と投資を行う消費者が多く、現金化する投資家も常に店を訪れるという。
古い金を新しいジュエリーに加工、若者の間で人気
中国最大の総合性ジュエリー・玉器市場である広州荔湾華林宝石玉器商圏では今年、世界の金価格の続騰が「蝶々の羽ばたき」のように連鎖反応を引き起こしている。
ある店の壁に掛かったディスプレイには、リアルタイムの金価格が表示された。店の責任者である陳海棠氏はジュエリーのデザインや加工に30年以上携わってきたベテラン職人で、来店客への対応や職人仲間との技術交流に勤しんでいた。
陳氏は、「毎日午前9時に開店し、その日の金価格に注目し、それに基づき業務を行う。古い金を持ち込み新しくリフォームする注文が増えている」と述べた。
広州市で30年以上働く陳氏は、消費者が近年、純金への好みを取り戻したことに気づいている。「若者は純金ジュエリーを好むようになった。古い金をリフォームする利用客のうち6、7割が90・00年代生まれだ。完成品よりも古い金を加工した方が割安で、しかもその多くが職人の手によるもので、伝統的な職人の技術を求める若者のニーズを満たせる。特に伝統的な古い技法、中国風の図案やスタイル、人気の琺瑯、個性的なオーダーメイドの需要がある」
調べによると、若者が純金のオーダーメイドを好むのは、好みに基づくデザインが可能で、個性を表現する需要を満たせるためだ。若者が古い金を売ったり金に交換するのを避けることには感情的な理由もある。00年代生まれの黄さんは、「ある金は古い世代や両親が残したもので、伝承の意義があり交換するのは惜しい。ゴールドジュエリーを作るならば元の材料を使い、デザインを変更するだけだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月14日
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