世界のAI計算力の需要の激増に伴い、中国西部で密かに「グリーンインテリジェントコンピューティング重要地」が台頭している。
「証券日報」の記者はこのほど、甘粛省慶陽市の燧弘華創慶陽グリーンインテリジェントコンピューティングセンター(以下「同センター」)を訪れた。同センターの電磁波シールドドアを押し開くと、数千台のサーバーが密閉された通路内に整然と並ぶ壮観な風景が広がる。青色の液冷配管がラックの間を走り、サーバーの指示灯が絶えず明滅する。冷却液が流れるわずかな音と高頻度で運転する空冷システムが重なり、独特な「デジタルの息」を形成する。
この中国西部で最大の規模のインテリジェントコンピューティングセンターは、レノボの「万全ヘテロジニアスインテリジェントコンピューティングプラットフォーム」と連携し、計算力のボトルネックを解消。単一サーバーで大規模言語モデルを動かす性能を新たな高みに押し上げた。DeepSeekの単機で8000トークン毎秒という極限の処理速度を達成し、国産大規模言語モデルの推論性能の新記録を樹立した。このブレイクスルーは中国の「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算)戦略に強心剤を注入し、かつ中国がヘテロジニアスコンピューティングと大規模言語モデルの融合応用分野で世界の先頭集団に入ったことを象徴する。
計算力のブレイクスルーで重要なのは技術革新だけでなく、このグリーンな計算力ネットワークを東西部デジタル資源最適化配置の重要な中枢、中国のAI産業発展を支える新インフラとすることで、デジタル経済の質の高い発展を促すことがより重要だ。
国家計算力ハブノードの慶陽はその独特な地理的強みと恵まれた資源により、「下位の選択肢」から「中国算谷(コンピューティングバレー)」への華麗な変身を実現した。今や慶陽データセンタークラスタは全国8大計算力ハブノードのうち増加量が最大のデータセンタークラスタとなった。百川智能、中国電信、百度、小紅書などの国内の過半数のAIトップブランドを誘致し、国内のAIの重要な計算力サポート拠点及び産業チェーン集約地になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月2日
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